楽器演奏 PR

高校・大学から楽器を始めても大丈夫?もう遅い?

今から楽器を始めるのはもう遅すぎる?
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楽器は小さい頃からやってないとダメ?

全国の音楽好きの皆さん、こんにちは!
そうでない方も、こんにちは!

今年度ももうすぐ終わりを迎えますね。
冬が終わり春になれば、また新しい年度が始まります。
進学する皆さんにとっては、いよいよ新生活のスタート。
これを機に「何か新しいことを始めてみたい!」と考えている方も多いのではないでしょうか。

高校や大学には、いろんな部活やサークルがあります。
中でも音楽系の部活やサークルは、いつの時代も一定の人気を保っていますね。
音楽系の部活といえば、代表的なのは何といっても吹奏楽部。
トランペットやサックス、フルートなどは、誰もが知っている知名度の高い楽器です。
これらの楽器をを上手に吹く人は、カッコよく見えますよね。
あるいは「打楽器をやってみたい」という方もたくさんいらっしゃるでしょう。

でも楽器が上手な人というと、みんな小さい頃から習っているというイメージを持っていませんか?
高校の吹奏楽部も、みんな「中学生の時から楽器一筋」だと思われがちです。

「楽器をやってみたい! でも、今からじゃもう遅いよね……」
「高校から吹奏楽部に入っても、周りが中学からやってる人たちばかりだと気後れするなぁ……」

そういった不安はごもっともです。
でも、ご安心ください。
最初に結論を言ってしまいます。

楽器を始めるのに、遅すぎるということはありません!

私が学生時代にエレキギターで挫折した理由の一つが、「今さらギターを練習したって、もう遅いよな……」と思ってしまったことでした。
しかし、それから何年も経って再挑戦し、ある程度曲が弾けるようになった今は、「あの頃諦めずに練習を続けていれば、今頃はもっと上手くなれていたのに……」と後悔しています。
もしも再挑戦していなかったら、今から何年後かにはもっと後悔していたでしょう。

ギターと吹奏楽部で演奏する管楽器ではしくみが異なりますが、練習すれば上達するという点では同じです。
心から楽器演奏を楽しめるようになれるなら、年齢も、始める時期も、関係ないのです。

もちろん、ハンデを伴うこともあります。
例えば、全く楽器の経験のない人が高齢になってから「プロの演奏者になりたい!」と思っても、実現は難しいかもしれません(不可能とは言い切れませんが)。

不利になる要素も含め、高校以降に吹奏楽・管楽器を始めたときに考えられる状況について、私の体験を交えながらお話ししていきます。

高校から管楽器を始めても大丈夫?

夕日を背にトランペットとトロンボーンを吹く人たち

高校生になってから初めて吹奏楽部に入部する人は、たくさんいます。

私の高校の同級生では、経験者と初心者が半々くらいで、他の学年に比べると初心者の割合が多かったようです。
それでも、私たちが3年生の時には全員が中心メンバーとなって吹奏楽コンクールに出場し、県大会止まりではありましたがそれなりの結果を残しました。
私自身、小学校の時にマーチングバンドでトランペットを吹いていたものの、中学時代は全く楽器に触れていなかったので、入部した時点ではほぼ初心者といっていいレベルでした。
それが3年生の時には、コンクールでも定期演奏会でもソロを吹けるくらいには上達していたのです。

今、この記事を書きながら同級生の顔を一人一人思い浮かべていたのですが、「あれ? アイツ、中学から楽器やってたっけ?」と思うメンバーがちらほらいます(笑)。
高校の3年間楽器を続けていれば、それだけ初心者と経験者のレベル差が縮まるということですね。
(決して私の記憶力が乏しいせいではないと信じたいです……)

ただ、1・2年生の間は、私の同級生でコンクールのメンバーから外れた人が何人かいました。
私も3年生になるまではコンクールに出られず、2年生の時には後輩の経験者の1年生が出場メンバーに選ばれていました。
吹奏楽コンクールに出場できる人数には上限があるため、部員数の多い学校だとそうしたことが起こります。
吹奏楽強豪校ともなれば、出場はより狭き門となるでしょう。
「是が非でもコンクールに出たい!」「他の誰よりも上手くなりたい!」と考える人にとっては、ちょっと厳しい現実が待っているかもしれません。

とはいっても、吹奏楽部では定期演奏会のように全員で演奏を披露する機会が必ずあります。
コンクールが全てではありません。

私たちが中心となった高校3年生の時の定期演奏会は、今でも鮮明に覚えているくらい、本当に楽しいステージでした。
大勢で一つの作品に取り組む、一つの演奏を作り上げる喜びは、何物にも代えがたいものです。
興味のある方は、ぜひ高校からでも吹奏楽部の門を叩いてみてください。

・高校の3年間あれば、初心者と経験者の差は縮まる!
・定期演奏会などで、もれなくステージで演奏できる!

・吹奏楽コンクールには出られない場合がある
・吹奏楽強豪校の場合は特に厳しい可能性がある

大学から管楽器を始めても大丈夫?

大学になると、事情は若干複雑になります。
でも、大学生になってから管楽器を始める人はたくさんいます

私の場合、大学進学後もトランペットを続けたいとは思っていました。
ただ、高校の部活のように毎日練習漬けではなく、あくまでマイペースで「ゆる~く楽器を楽しめたらなぁ」くらいの気持ちだったのです。
そして、高校時代からオーケストラの曲を吹きたいと思っていたため、入った大学の学生オーケストラに入団しました。
そこに待っていたのは、高校時代以上の厳しい練習の日々
学生オーケストラとはいえ長い歴史と伝統を誇る楽団だったため、しきたりは非常に厳しく、練習に行かないと普通に怒られるようなところでした。
最初は「こんなハズじゃなかった……」と激しく後悔したのですが、気が付くとどんどんのめり込んでいき、3年生の時には自主的に毎日練習に通うようになっていました。

一方、同じ大学に吹奏楽部もあったのですが、オーケストラに比べると規模はずっと小さく、雰囲気もとってもゆる~い感じに見えました(あくまで部外者から見た雰囲気ですが)。

このように、同じ大学の似たような音楽系団体でも、全く雰囲気が違うということがあります。
大学で管楽器を始めたい場合は、入ろうとする団体について事前に調べておいた方が良いです。
4月の新歓シーズンには、各サークルが勧誘に力を入れますので、気軽に見学に行ってみましょう
音楽系サークルではコンサートやライブを行うことが多いので、演奏レベルも計ることができます。
「楽器をやるからには上手くなりたい!」という方は、演奏が上手でしっかり教えてもらえそうな団体に、「とりあえず楽器に触れてみたい」「のんびりマイペースでやりたい」という方は、ゆるそうな団体(笑)を覗いてみてはいかがでしょうか。

大学から管楽器を始めて、本当に上手くなれるの?」という方へ。
もちろん、大丈夫です!
私の所属していたオーケストラの先輩で、大学からトランペットを始めた方がいました。
高校までは運動部で、楽器には全く縁がなかったそうなのですが、真面目に練習をこなした結果、3年生の時の定期演奏会で見事に交響曲を吹き切っています。

それから、大学生の場合は高校までと比べて時間の自由が利く場合が多いと思います。
「俺は学生生活を楽器に捧げる! そう決めた!」という方は、思う存分、心ゆくまで、楽器の練習に励んでください。
ただし! ハマり過ぎて、学業や就職活動をおろそかにしないようにしてくださいね。

・大学からでも真面目に練習すれば、十分上手くなれる!
・自分のペースで楽器を楽しめる!

・雰囲気や練習環境は団体によって異なる
・ハマるな危険 !

楽器は生涯楽しめる趣味!今からでも全然OK!

高校・大学から管楽器にチャレンジすることについて、ここまでお話ししてきました。
「じゃあ、大人になってからでは遅いの?」というと、全くそんなことはありません
初めにお話ししたように、楽器を始める時期に早いも遅いもないのです。

例えばスポーツの場合。
大人になっても若いうちは、激しい球技や競技を続けることができるでしょう。
でも、高齢者になったら確実に体が動かなくなります。

音楽には、そうした「年齢的な限界」がほとんどありません
クラシックの演奏家や指揮者の中には、80代、90代になっても活躍し続ける方が大勢います。
ロックやポップスにおいても、1970年代、80年代に大ヒットを飛ばし、未だに世界中を飛び回ってライブを続けているシンガーやバンドマンがたくさんいます。

仮に中学1年生から楽器を始めた人が、高校卒業後にぱったりと楽器をやめてしまったら、その人は6年間しか楽器を経験しなかったことになります。
一方、ある人が40歳で楽器を始めて、60歳になるまで欠かさず毎日練習を続けたとしたら、その期間は実に20年
中高生に比べれば上達するペースは遅いかもしれませんが、60歳になった時には相当なレベルに達しているだろうと、容易に想像できますよね。
中学生・高校生として過ごす時間なんて、本当にごく短い間でしかありません。

管楽器に限らず、楽器は一生楽しむことのできる趣味です。
始めるのは、いくつになっても遅くはありません。
音楽は聴くだけより、自分で演奏した方が何倍も楽しめます
興味を持ったらぜひ、チャレンジしてみてください!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今回の私の話が、皆さんの音楽人生に少しでも役立てば嬉しいです!

ABOUT ME
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古閑らいこう
トランペット歴25年。小学校でマーチングバンド、高校で吹奏楽部、大学で学生オーケストラに所属し、トランペットを担当。現在は地域の子どもたちの指導にあたっているほか、ビッグバンドのコンサート等で年に数回演奏を披露。

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