トランペットのお手入れ方法!バルブオイルの差し方は?

キチンとお手入れしていますか?

日頃トランペットの練習に励んでいる皆さん!
楽器を吹いていて、こんなことはないですか?
「なんだか、ピストンの動きがスムーズじゃない」
「ピストンを押すと戻ってこないことがある」
「トリガーがきちんと動かない」
トランペットがこういう状態だと、上手く演奏ができないですよね。
せっかく練習しているのに、なかなか上達しない上に、モチベーションも下がってしまいます。
楽器のコンディションは、演奏の出来に直結する大事な要素です。
日頃から楽器のお手入れをキチンとすることで、「動きが悪い」といった状態に陥るのを防ぐことができます。
学校や団体が所有している楽器には、古いものもあるかもしれませんが、しっかりとお手入れをすれば長く使えるようになるでしょう。
これから、トランペットの日常のお手入れの方法を紹介していきます。
トランペットの毎日のお手入れ
トランペットのお手入れで必須なのは、バルブオイルの塗布です。
バルブ(ピストン)は、トランペットの音の高さを変えるための大事な部分。
スムーズにピストンを動かすために、潤滑油(バルブオイル)を差す作業は欠かせません。
また、バルブオイルにはピストンの滑らかな動きを助けるほかに、サビや腐食を防ぐ効果もあります。
バルブの表面のオイルが乾いてしまうと、ピストンの動きが悪くなるばかりでなく、そのまま放置すればサビや腐食のせいで完全に動かなくなってしまう恐れさえあります。
そうなってしまうのを防ぐために、バルブオイルは必ず毎日差すようにしましょう。
吹奏楽部に入っている方は、学校に楽器を置いていて「部活が休みの日は楽器を出さない」という場合もあるかもしれません。
そういった方は、部活がある日に必ずバルブオイルを差しましょうね。
バルブオイルの差し方

YAMAHA ( ヤマハ ) / VOR3 バルブオイル レギュラー
トランペットのバルブオイルの正しい差し方をご紹介します。
まずバルブオイルのフタを開け、安定した場所にいったん置いておきます。
そして、ピストンのキャップのネジをゆるめて、バルブケーシング(ピストンが入っている管)からピストンを少し引き出します。
バネの下のグレーの部分が、少し見えるくらいです。
このグレーの部分の一番上にバルブオイルの注ぎ口をくっつけ、オイルを少量垂らします。

グレーの部分の表面が、全体的にオイルで薄く覆われるようなイメージを持って、適量を差すようにしてください。
オイルでベトベトになってしまう程だと、オイルの出し過ぎです。
一度にたくさん差しても、あまり意味はありません。
手や服を汚してしまう恐れもあるので、オイルの差しすぎには注意しましょう。
バルブオイルを適量塗ったら、ピストンを正しい向きでバルブケーシングの中に戻し、キャップを回してピストンを元のように固定します。
ピストンの横にある突起がバルブケーシングの内側の溝にハマるようになっていますので、斜めに入れるとピストンは奥まで入っていきません。

3つのピストン全てにバルブオイルを塗り終えたら、ピストンを数回ずつ押して馴染ませ、感触を確認してください。
そして、何でもいいので一度音を出してみましょう。
正しく音が出ない場合は、ピストンの向きが間違っている可能性が高いです。
ピストンを一本ずつ引き出して向きを確認し、正しく入れ直してください。
ちなみに、ピストンの向き(ピストンの番号が書いてある方向)は楽器のメーカーによって異なる場合があります。
トランペットを吹き終わったら
練習でトランペットを吹き終えたら、そのままケースにしまってはいけません。
楽器のコンディションを保つために、必ず「お掃除」をするようにしましょう。
楽器内部の水抜き
トランペットの多くは、主管抜差管(チューニング管)と3番抜差管(3番トリガー)に水抜きのための「ウォーターキー」が付いています。
練習が終わったら、必ずこのウォーターキーで楽器内部の水分を抜くようにしてください。
楽器によっては、3番トリガーにウォーターキーがない場合もありますので、そうした楽器は3番トリガーを外して中に溜まった水を抜きましょう。
水抜きのために、3番トリガーの先端部分が引き抜けるようになっている楽器もあります。
クロスで楽器を拭く

YAMAHA ( ヤマハ ) / PCDXM3 ポリシングクロスDX Mサイズ
トランペットを吹くときには、当然手で楽器を持つので、楽器の表面に指紋や汗などが付着します。
トランペットは金属ですから、これらをそのままにしておくとサビの原因になってしまいます。
楽器をキレイな状態に保つために、トランペットを吹いた後はクロス(布)で表面の汚れを拭き取るようにしましょう。
表面に傷が付かないよう、必ず管楽器専用のクロスを使うようにしてください。
全ての管を取り外せるように
トランペットにはいくつもの「抜差管」が付いています。
これらの管は、全て引き抜けるようにしておかなければいけません。
動かない管があると、その管の内部の水分や汚れを取り除けなくなります。
また、チューニング管と1・3番トリガーは、動かないと演奏に支障をきたしてしまいます。

チューニング管と2番抜差菅の接触部分は、専用のグリスを塗っておきましょう。
この2つの部品は簡単に取れてしまっては困るので、粘度が高いグリスを塗り、ゆっくりと動くようにしておきます。

YAMAHA ( ヤマハ ) / TSO3 チューニングスライドオイル
1・3番トリガーは、ピッチ調整のため演奏中に素早く動かす必要があります。
このため、こちらには別の専用オイルを塗って、滑らかに動くようにします。
トロンボーンのスライドのように、常にスムーズな動きができるようにしておきましょう。
専用のオイルがない場合は、バルブオイルで代用しても構いません。
トランペットのお手入れグッズはセットでも販売されていますので、トランペットを始めたばかりの方は一式買いそろえておくのも一つの方法です。

YAMAHA ( ヤマハ ) / KOSTP6 管楽器お手入れセット トランペット用
定期的に洗浄しよう
トランペットは口を付けて息を吹き込む仕組みなので、内部に汚れが溜まりやすい構造です。
楽器の中に汚れが溜まると、息のスムーズな流れがジャマされてしまいます。
それだけでなく、放置すればサビや腐食の原因にもなります。
キレイで演奏しやすい状態を保つためには、定期的に楽器全体を洗浄しておく必要があります。
できれば3カ月に一回、少なくとも半年に一回はトランペットを洗うようにしましょう。
また、楽器の中をなるべく汚さないようにするため、トランペットの練習前に飲食をしたら、必ず歯磨きをしてから楽器を吹く習慣を身に付けてください。
トランペットの洗浄方法については、別の記事で詳しく紹介しています。
お手入れは良い演奏の第一歩!
楽器のコンディションは、音色や演奏パフォーマンスに直結します。
演奏技術がどれだけ優れていても、全く手入れのされていないガタガタのトランペットでは、良い演奏はできません。
そういう意味で、日頃の楽器のお手入れは、良い演奏や効果的な練習をおこなうための第一歩だといえます。
今回の記事をぜひ参考にして、いつもベストなパフォーマンスを発揮できるようにしてくださいね!
≪参考資料≫
まるごとトランペットの本 [ 荻原 明 ]
















