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トランペットで音を外さないようにするには?音を当てるコツ!

トランペットで音を当てるコツ
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日々トランペットの練習に励んでいる皆さん、こんにちは!

さて、トランペットで曲を吹いている時、
「狙った音になかなか当たらない
「肝心な時に限って音を外してしまう
ということはありませんか?

ピアノやギター、ヴァイオリンなどと違い、金管楽器は同じ指使いで出る音が複数あるので、本来出したい音と違う音が出てしまうことがあります。

楽譜に書かれている音と違う音が出てしまうことを「音を外す」と言いますよね。
「音を外す」という感覚は、金管楽器を吹いたことがない人にはなかなか分かりにくいかもしれません。
合奏練習の時、他のパートの人に「何でいつもあそこで音外しちゃうんだよ」なんて言われて、悔しい思いをした人もいることでしょう。

そこで今回は、トランペットで「狙った音に当てるコツ」についてお話ししていきたいと思います!

ポイント① 当てる音をイメージする

遠くの的を狙う人

まずは、出そうとしている音の高さを、自分の頭でしっかりイメージすることが大切です。
「そう言われても、絶対音感もないし、音のイメージなんてできないよ……」と思う方もいるかもしれませんが、意識して練習すればそんなに難しいことではありません。

例えば、あなたが弓矢で的を狙おうとしているとします。
もし的がぼやけるくらい遠くにあったとしたら、全然当たる気がしないですよね。
では、どうしたら良いでしょうか?
的がはっきりと見えるくらい、近づいて行けば良いのです。
的までの距離感が掴めれば、矢が当たる確率はぐっと高くなります。

トランペットで音を当てようとする場合も、まずは当てたい音を単独で出してみて、「音の高さ」と、その音に「当てる感覚」をしっかりと覚えるようにしてください。
狙う音が高くて単独で出すことが難しい場合は、低い音から狙った音まで1音ずつ順番に出してみましょう。
出したい音まで階段のように一つ一つ音符を吹いていくことで、音の高さのイメージが掴みやすくなると思います。

ポイント② 高い音はまず1オクターブ下で

「音があまりに高くて、出すのがまず大変!」という場合は、その音を1オクターブ下げてみるのも一つの手です。
1オクターブ低い音なら出しやすく、外す確率も格段に低くなりますよね。
また、オクターブの関係にある音なら、音の高さのイメージもしやすいと思います。

個人練習の時は、高い音を無理に出そうとするのではなく、しばらく1オクターブ低い音で練習をしてみてください。
オクターブ下での練習を繰り返すことで、本来の音の高さのイメージも頭の中にしっかりと根付くはずです。
スムーズに吹けるようになったら、本来の高音を狙って出すことにチャレンジしてみます。
注意としては、音がしっかりイメージできている状態であっても、長時間にわたって高音だけを吹き続けることはしないようにしてください。
アンブシュアが崩れたり、唇を痛めたりすることにつながってしまいます。

ポイント③ 和音を意識する

クラシックやジャズの曲に多いのが、四分音符や八分音符で「ポン」と一つだけ高い音を吹かないといけないパターン。
これは、曲のキメであったりアクセントであったりする場合が多いです。
フレーズの一部として高い音が出てくればまだイメージがしやすいのですが、高い音が一つだけぽつんとあると非常に当てにくく、またプレッシャーも大きいですよね。

ただ、楽曲の中で孤立している音符というのは基本的にはないハズなのです。
パート譜では音符が孤立しているように見えても、指揮者用のスコアで見ると、多くの場合は複数の楽器が同じタイミングで音を出すようになっていると思います。
いくつもの楽器で一つの和音を形作っているわけですね。
トランペットの音も、和音を構成する音の一つですから、その和音の響きを意識すれば音を外す確率も低くなるはずです。
合奏の際に、全体の音の響きをよく聴いて、和音をイメージするようにしてみてください。

厄介なのが、ジャズでよく出てくる「セブンス」などの和音です。
自分のパート譜にセブンスの音が割り振られている場合、通常の長三和音(メジャーコード)や短三和音(マイナーコード)の感覚で聴くと、音を外しているように感じることがあります。
「あれ? 正しい音を吹いてるはずなのに、和音が合ってるように聞こえない……」という場合は、まず自分の楽譜の音をしっかり確認しましょう。
ごくまれに、楽譜に書いている音そのものが間違っているということもあります。
音が間違っていないことが確認出来たら、あとはパート練習や合奏の中でその和音の響きをしっかりイメージすることです。
自信を持ってその音を吹けるようになるまで、繰り返し練習しましょう。

ポイント④ 音源を聴きこむ

自分の吹く音をイメージするには、お手本となる演奏を聴き込むのが一番手っ取り早いです。
今は楽譜の出版元が動画サイトなどで参考演奏を公開していることも多いですし、同じ曲を演奏している団体の動画などもありますので、CDや音源データを自分で買わなくても実際の演奏を聴くことができます
頭の中で自然に演奏を思い浮かべることができるくらい、模範演奏を何度も聴き込むことが大切です。
ただし、吹奏楽の場合は同じタイトルの曲でもさまざまな編曲版がありますので、自分の持っている楽譜と同じアレンジでの演奏を見つけるのが難しい場合もあるかもしれません。

ポイント⑤ 音を外しても気にしない!

最後のポイントとしては、音を外すのを恐れないことです。
トランペットで最初から全く音を外さず、完璧に演奏できる人なんて、この世の中にそうはいません。
プロの奏者でも、本番で音を外すこともあるくらいです。

「音を外すのが恥ずかしい」というのは、トランペットを吹いている人なら誰でも思うことでしょう。
外すと指揮者や他のパートの人に指摘されることもあるでしょうし、本番では聴いている人を意識して「外したくない」という気持ちがいっそう強くなると思います。
ただ、「音を外さない」ということを意識しすぎると、体や唇が過度に緊張して本来の吹き方ができなくなってしまう恐れがあります。
音を外さないことだけを考えた吹き方では、唇に力が入りすぎた状態となり、音が合っていても「響かない」音になってしまうのです。
トランペットという豊かな響きを出せる楽器を吹いているのに、か細い音しか出せなくなってしまうのはもったいないことこの上ありません。

トランペットを吹くときは、あくまで「良い音色」で吹くことを最優先に考えましょう。
初めは楽譜通りにうまく吹けなくても、練習で徐々に音を当てられるようにしていけば良いのです。
「音を外すのはカッコ悪い」と考えがちですが、練習段階では音を外すのは当たり前だと思ってください。
そして本番の演奏でも、音を外すことを恐れず、あなたのベストの音色を客席の皆さんに聴かせてあげてください!

「もっとトランペットが上手くなりたい!」という方は、こちらの記事もぜひ読んでみてくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今回の私の話が、皆さんのトランペットライフに少しでも役立てば嬉しいです!

ABOUT ME
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古閑らいこう
トランペット歴25年。小学校でマーチングバンド、高校で吹奏楽部、大学で学生オーケストラに所属し、トランペットを担当。現在は地域の子どもたちの指導にあたっているほか、ビッグバンドのコンサート等で年に数回演奏を披露。

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