譜面台とは?
楽譜を載せておくためのスタンドを「譜面台」といいます。
吹奏楽部などの音楽系の部活に所属している方は、毎日のように譜面台を使っているのではないでしょうか。
逆にいえば、音楽とあまり関わりのない方にとっては、ほとんど馴染みのない道具かもしれません。
楽器演奏や合唱では、多くの場合、楽譜を見ながら演奏したり歌ったりするので、楽譜を見やすい角度で立てておける譜面台はほぼ必須のツールといえます。
ここでは、譜面台の購入の必要性、どんな譜面台を買ったら良いかについてお話ししていきます。
譜面台って買う必要あるの?
中学・高校の吹奏楽部や大学の音楽サークルでは、ほとんどの場合備品として譜面台を用意しているのではないかと思います。
このため、「譜面台は練習場所に置いてあるもの」と考えている方が多いのではないでしょうか。
確かに、部活やサークルに所属している間は備品として譜面台をいくらでも使うことができるでしょう。
でもこうした備品は、当然ながら卒業すれば使用することはできなくなります。
私も、学生オーケストラ引退後、初めて譜面台の必要性に気が付き、自分で購入しました。
譜面台がなくても、楽譜を壁に立てかけたり、机の上に置いたりすれば、楽譜を見ながら楽器演奏をすることは可能です。
しかし、ホールなどできちんとイスを並べて合奏をする場合、楽譜を置く場所はほとんどありません。
それに、机の上に楽譜を置くと、どうしても上から見ることになりますから、演奏する姿勢は悪くなります。
さらにいえば、本番のステージで会場に譜面台が用意されていない場合は、どうしようもなくなります。
このため、社会人で吹奏楽団やジャズバンド、アマチュアオーケストラなどで活動する際には、譜面台を自分で購入する必要が出てきます。
中高生や大学生で吹奏楽部に入っている方でも、個人でレッスンを受けたり、学外のサークルや団体で活動したりするのなら、譜面台を買っておくべきでしょう。
①社会人で吹奏楽団などの音楽団体で活動する方
②吹奏楽部の練習以外に、レッスンやアマチュア団体で楽器を演奏する方
どんな譜面台を買えばいい?
譜面台とひと口にいっても、いろいろな種類があります。
大まかには、楽器の練習や本番演奏をおこなう場所によって譜面台の種類を選ぶのが得策といえるでしょう。
①室内だけで楽器練習・演奏をする場合
吹奏楽やオーケストラの場合、演奏会はホールのような会場でおこなうことがほとんどです。
こうした団体では、公民館などを借りて練習をすることが多いと思いますので、練習日には楽器や楽譜と一緒に譜面台を持って練習場所に行くことになるでしょう。
譜面台を持ち運ぶ機会が多いとすれば、なるべく軽い製品を選んだ方が良いです。
おすすめなのは、アルミ製。
アルミ製の譜面台は、とにかく軽いのが特徴です。
スチール製のものは丈夫な反面、重量もなかなかのものなので、持ち運ぶ際には負担になりがちです。
練習も本番も室内に限定されるのであれば、軽さ重視のアルミ製譜面台一択といって良いでしょう。
②屋外での演奏機会がある場合
ジャズバンドなどの場合、室内だけでなく屋外での演奏も多くあります。
屋外で演奏するときには、軽い譜面台は適していません。
少し風が吹いただけでも倒れてしまう恐れがあるからです。
屋外で演奏をする際は、風が吹いても倒れないように、ある程度の重量があって丈夫な譜面台を選ぶ必要があります。
そこで候補になるのが、スチール製の譜面台。
アルミ製に比べるとかなりの重さですが、その分安定感があります。
備品として学校に置いてある譜面台は、ほとんどこのスチール製ではないかと思われます。
種類が豊富でポピュラーなので、どこでも購入しやすく、自分に合ったものを選びやすいという利点もありますね。
私が普段使っているのも、このスチール製譜面台です。
なお、屋外で演奏するときは、楽譜が飛ばないように譜面クリップなども併用すると良いでしょう。
その他の屋外演奏での注意点についても別記事でお話ししていますので、ぜひご覧ください。
③譜面台を持ち運ぶ機会が少ない場合
あまりないケースだと思いますが、練習場所に自分の譜面台を置いておくことができる場合もあるかもしれません。
自宅での練習がメインだという方もいらっしゃるでしょう。
こうした場合、譜面台を持ち運ぶことがほとんどありませんので、軽さやコンパクトさを考える必要はなくなります。
つまり、折り畳み式でなくとも良い、ということになるのです。
据え置き型の譜面台は、折り畳む必要がないので構造がシンプル。
その分、丈夫なのが特長です。
折り畳み式の場合、高さ調節のネジが緩ん譜面が急に落ちるなどの危険性がありますが、据え置きタイプならその心配もありません。
少々お値段が張るのと、場所を取るのがネックといえばネックですね。
譜面台は楽器練習の友!
楽器の練習は、楽譜や教則本を見ながら、というのがほとんどだと思います。
個人練習のときは「譜面台なんていらない」と思うかもしれませんが、楽譜をきちんと譜面台にセットして練習した方が、演奏しやすく、姿勢も良くなります。
譜面台に不具合があったり、自分に合わなかったりすると、かなりのストレスになってしまうと考えられます。
楽器との付き合いと同じくらい、譜面台との付き合いも長くなることでしょう。
今回ご紹介した製品を参考にしていただき、「相棒」としてふさわしい譜面台を手にしてくださいね。
学校の備品も、今後後輩たちが使うことになるかもしれませんから、丁寧に扱うよう心掛けていただけるとうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今回の私の話が、皆さんの音楽人生に少しでも役立てば嬉しいです!