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【吹奏楽】野外演奏での注意点!どんなことに気をつければいい?

野外演奏での注意点
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演奏の舞台は屋内だけじゃない!

吹奏楽部で練習に励んでいる皆さん、こんにちは!

皆さんの中には、近々本番のステージを控えている方もいらっしゃるでしょう。
吹奏楽コンクール、アンサンブルコンテスト、定期演奏会などなど、大勢の人の前で演奏するのはドキドキしますよね。
楽器の練習はもちろんですが、ステージでの緊張対策など、本番前はメンタルのケアも大切になってきます。

ところで、上に挙げた本番のステージは、どれも基本的にはホールの中ですよね。
きちんとしたコンサートホールではないこともありますが、いずれにしても屋内のステージのはずです。
でも、吹奏楽部での演奏の機会は、屋内に限りません。
ときには屋外で演奏することもあるのです。
その代表的なものが、野球応援ですね。

野球応援以外でも、屋外ステージなどで演奏する機会が訪れることがあります。
私も高校時代、野球部の応援に毎年駆り出されたほか、イベントなどで外での演奏を何度か経験しました。
小学校時代には、パレードで街中を演奏しながら行進したこともありますね。
そして現在も、年に一度は屋外で演奏をする機会があります。
というより、実は先日、あるイベントで野外ステージでの演奏をしてきたばかりだったりもします(笑)。

屋外で演奏する場合には、演奏パフォーマンス以外にも気を付けなくてはならないことがいくつかあります。
屋内ではほとんど気にする必要のないことばかりですし、どうしても演奏のクオリティばかりに気をとられるので(それももちろん大事ですが)つい忘れがちなのですが、対策を怠ると最悪の場合演奏不能になってしまうこともあるのです。
貴重な演奏機会を台無しにしないために、屋外での演奏で気を付けるべき点をお話ししていきます!

野外演奏で注意するのはこの3つ!

晴天の野外
野外演奏で注意するポイント

①強風
②暑さ
③雨

①強風

屋外で演奏するときの最大の敵は「風」です。
強い風が吹くと、譜面台に置いた楽譜が飛ばされてしまうからです。

天気予報を見て「んー、別に強風注意報も出てないし、大丈夫でしょ」なんて思ってたら、大間違い!
譜面台に楽譜を立てておくとより風を受けやすくなりますから、そよ風程度でも楽譜がポロリ……なんてことに。
それに、天候は一日の間にも常に変わり続けますので、リハーサルの時は無風だったのに、本番が始まったとたんに強風が吹き荒れるなんてこともザラにあります。
もしも本番の演奏中に楽譜が飛んでしまったら……想像しただけでも大変なことになるのが分かると思います。
以前私も、所属するビッグバンドの屋外演奏で、本番中に強風にあおられたことがあり、何人もの演奏者の楽譜が飛んで大変なことになったことがあります。
当然、奏者は大パニック
こうなるともう演奏どころではありません。

さて、風への対策です。
もちろん、譜面台に楽譜を一枚そのまま置いておくなんて、もってのほか
楽譜が飛ばないように固定しておくことが必要です。
一番手っ取り早くて確実なのが、洗濯ばさみですね。
機能だけを考えれば普通の洗濯ばさみでも十分なのですが、本番のステージということを考えると、見た目も大事
こういうグッズがあると、いかにも演奏用という感じがして、お客さんへの見栄えも良くなります

楽譜クリップ
K&M ( ケーアンドエム ) 楽譜クリップ ブラック 4個入り


また、楽譜をファイルに入れておくのも非常に有効です。
ファイルは、普通のクリアファイルで十分。
楽譜が風で飛んでいってしまう恐れはほとんどなくなります。
ただし、風でページがめくれてしまうことはあるので、上記のクリップを併用するのが良いでしょう。

また、厚紙などに楽譜を糊付けしてしまう方法もあります。
これも、洗濯ばさみやクリップなどで譜面台に固定しておく必要があります。

ボール紙に糊付けした楽譜
先日の野外演奏で私が実際にソロ用に用意した楽譜です。


結論としては「洗濯ばさみ最強」といったところでしょうか。

こちらの記事ではほかにも便利グッズを紹介していますので、よろしければ参考にしてみてください。

②暑さ

野外での演奏を披露する時期は、季節としては初夏から秋口にかけてが多くなります。
しかし、野球応援といえば、なんといっても夏!
夏はフェスをはじめ、イベントも集中する時期ですね。

夏の野外での演奏で問題になるのが、やはり暑さです。
屋根のある所なら直射日光をしのげますが、そうでない場合は日光を直接浴びないための工夫が必要になってきます。
そのために、帽子は必需品
太陽光を防ぐことができればどんな形状でも良いのですが、お客さんから見られている場合は見た目が無難なものにした方が良いでしょう。
野球応援では帽子をかぶったままでも大丈夫だと思いますが、イベントの場合、本番中は帽子をとらなくてはいけないこともあります。
そうした場合でも、本番前は日影に避難しておくか、日影がないところでは帽子をかぶって暑さをしのぐべきです。
日差しが強い日には日焼け止めも塗っておいた方が良いでしょう。

また、水分補給も重要です。
管楽器を吹く前には十分に水分を摂っておくことが不可欠ですし、何より熱中症を避けなければいけません。
できれば、本番中も曲と曲の間で水分補給をしたいところですが、本番のステージですから飲み物を持ち込めない場合もあるかもしれません(近年の猛暑を考えると、水分補給もできないということはないと思いますが)。
そのときは事前にたくさん水分を摂っておくしかありませんが、演奏中少しでも体調に異変を感じたときは、すぐに周囲の奏者、先生、スタッフなどにその旨を告げて休ませてもらいましょう
せっかくのステージで倒れてしまっては元も子もありません。

それと重要なのが、楽器のケアです。
金管楽器はそれほど心配ありませんが、木管楽器と打楽器は長時間太陽光に晒されると傷みが生じます。
本番まではなるべく日影に置いておき、本番が始まってからも演奏時以外はなるべく布やタオルで覆うなどして楽器を日光から守ってあげましょう。
私が高校生の時は、野球応援で演奏したのは金管楽器とバスドラムだけでした。
やはり木管楽器は外で吹くと傷んでしまうから、という理由だったと思います。
じゃあ木管パートは何をしていたのかというと、なんと鍵盤ハーモニカを吹いていたのです(笑)

③雨

野外演奏での最大の敵は雨だと考える方は多いかもしれません。
でも、本番のステージが屋根のない場所であった場合、雨が降ったらまず間違いなく中止・延期・会場変更のいずれかの対応がとられるはずです。
ということで、雨の中で演奏するということはほとんど考えなくて良いと思います。
一つの演奏機会がなくなるとすれば、非常に残念なことではありますが。

しかし、本番演奏中に天候が急変する、ということは十分に考えられます。
屋根のないステージであれば当然演奏続行は不可能ですから、その場で中止になるとは思います。
ただ、それでも短時間は雨にさらされてしまうことが考えられますので、当日の天気予報で少しでも雨が降る可能性がある場合は、楽器と自分の身体を守るためにタオルなどを用意しておくことは必要でしょう。
木管楽器、打楽器の方は特に、楽器を濡らさないようにご注意ください。

野球の試合も、大雨が降れば中止・延期となります。
でも試合中に雨が降ってきた場合、しばらくは試合が続くものと思われます。
それでも応援演奏を続ける……ということは、今のご時世あまりないかと思いますが、降雨の可能性がある日はやはりタオルなどを用意しておいた方がいいでしょうね。

野外での演奏も貴重な経験!

ここまで、屋外で演奏する際に気をつけるべきポイントについてお話ししてきました。
改めて考えてみると、室内だったら気にする必要もないことがたくさんあり、用意するものも増えるので、屋外での演奏はやっかいだと思う方もいらっしゃるかもしれません。

でも、野外での演奏には室内演奏にはない面白さもあります。
何といっても、あの開放感
外で金管楽器を吹いたことがある方は分かると思いますが、自分の音が遠くまで響き渡っていくあの感覚は、何ともいえない心地良さがあります。
音が広がって聞こえるためアンサンブルは難しいのですが、その分多少の雑さは目立たないという利点もあります。
聴いている人も屋外の開放感に包まれて聴いているわけですからね。

これが例えばオーケストラの場合、屋外で演奏する機会が全くないわけではありませんが、吹奏楽に比べるとその頻度は圧倒的に少ないです。
何といってもオーケストラの主役はヴァイオリンなどの弦楽器であり、屋外に長時間弦楽器を出しておくと傷んでしまうため、演奏場所はどうしても室内に限られてきます。
そういった意味では、場所を選ばず演奏できる吹奏楽は非常に魅力的な音楽ジャンルだといえるでしょう。
私も子どものころから屋外での演奏を何度も経験してきて、それが今もどこかで活きていると感じています。
皆さんも、いろんな場所での演奏をぜひ心から楽しんでくださいね!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今回の私の話が、皆さんの音楽人生に少しでも役立てば嬉しいです!

ABOUT ME
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古閑らいこう
トランペット歴25年。小学校でマーチングバンド、高校で吹奏楽部、大学で学生オーケストラに所属し、トランペットを担当。現在は地域の子どもたちの指導にあたっているほか、ビッグバンドのコンサート等で年に数回演奏を披露。

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