たまには、一人にしてほしい
今日も楽器練習に励んでいる皆さん、お疲れさまです!
吹奏楽部などの部活やサークルでは、みんなが同じ場所で練習している場合が多いですよね。
「みんなが、自分の音を聞いている」と思うと、「恥ずかしくて思い切り音を出せない」なんて思ったこと、ありませんか?
まだ練習し始めの曲や難しい曲は、ミスをすることが多いもの。
ミスばかりしていると、「アイツ下手だな。プークスクス」とか思われそうで、何となく他人に聞かれるのが嫌になります。
私も、苦手な曲や難しいフレーズを克服したいときは人目を避けるように練習していたものでした。
実際のところ、一人きりの環境で音を出した方が集中できますし、新たな発見につながる場合もあります。
他人に聞かれたら恥ずかしい曲も、平気で吹けますよね。
楽器練習に限らず、一人になりたいときは、誰にでもあります。
「他人に聞かれたくないだと? 余計なことを考えるな! 練習に集中しろ!」という熱血な先生や先輩は、昨今あまり見かけなくなりましたので、心置きなく(?)一人ぼっちになりましょう。
ここなら、誰もいないよね?
というわけで、一人で練習するのにオススメのスポット(?)をご紹介します。
おすすめスポット①:外
おすすめスポット②:自宅
おすすめスポット③:カラオケ店
おすすめスポット④:スタジオ・レンタルルーム
おすすめスポット①:外
えらく範囲の広い言葉ですが、「部活の練習場所の外」ということです。
実際外は広いので、学校の敷地内で思い切り楽器を吹いても意外と目立ちません。
「あぁ、誰かが楽器の練習をしているな」くらいにしか思われないはずです。
いつもの練習場所から一歩外へ踏み出してみると、隠れ家的スポット(?)がある場合もあります。
死角に入ってさえしまえば、楽器を吹いていても誰の音かわかりません。
私は高校時代、部活の練習場所の入り口付近や、外の渡り廊下などでトランペットを練習することがよくありました。
青空の下で楽器を吹くと、気持ちも晴れやかになりますよね。
ただ、私の高校では夏休みや放課後に校内で講習がある場合、外で楽器を吹くのは禁止されていました。
勉強中の生徒の気が散るからですね。
それぞれの学校や部活の決まりごとに従って、迷惑行為にならないように気を付けましょう。
部活以外では、公園や河原などで楽器を吹いている人も時折見かけます。
民家や人通りの多い場所だと逆に目立ってしまうので、こっそり練習したい方には向きませんが、気分転換にはいいかもしれません。
もちろん、ご近所に迷惑をかけないように。
・外は広いので、楽器の音も意外と気にされない
・気分転換にもなる
・逆に目立ってしまう場合もある
・近所迷惑にならないように!
おすすめスポット②:自宅
家族やお隣さんに聞かれても平気な方にとっては、自分の家の敷地内が絶対安全圏です。
ただし、家の中で金管楽器を鳴らすと家中に響き渡りますので、間違いなく怒られます。
隣近所にも迷惑をかけてはいけません。
地下室か、防音室があればなぁ。
「家族に聞かれたくない」という方は、家に誰もいなくなる時間帯を見計らって練習するか、弱音器を活用するといいです。
これらのアイテムを使えば、自分の部屋で心行くまで練習できます!
ただし、弱音器を装着していると音を出す感覚がいつもと異なるので、要注意。
・好きな時に好きなだけ吹ける
・家族や近所の迷惑にならないように!
おすすめスポット③:カラオケ店
カラオケ店の中には、楽器を持ち込んで練習できるお店があります。
部屋は当然防音構造になっていますから、周囲への迷惑を気にしなくていいのが嬉しいですね。
「一人カラオケ」というとハードルが高そうですが、「楽器を練習する」という理由なら気兼ねなく一人で行けるハズです。
カラオケ店に練習に行く前には、そのお店が楽器持ち込みOKかどうかを必ず確認してください。
また、今はコロナ禍で閉店や営業自粛になっているところも多いと思います。
営業しているお店を見つけて練習に行く場合も、感染対策をしっかり行うようにしましょうね。
・周囲を気にせず練習できる
・お金がかかる
・コロナ禍で営業しているお店が少ない
おすすめスポット④:スタジオ・レンタルルーム
③のカラオケと違って、こちらは楽器練習専門の場所。
音楽スタジオといえばロックバンドの練習場所のイメージが強いですが、管楽器の練習もOKな場合が多いです。
また、管楽器やピアノなどの専用レンタルルームもあります。
どちらも防音構造がしっかりしていますので、周囲への迷惑を気にする必要はありません。
私は一時期、ある楽器店のレンタルルームをお借りして、一人でトランペットを練習していたことがありました。
防音壁に囲まれた部屋だと、自分の音を客観的に聴くことができる点がいいですね。
また、音を出すのを止めた途端に無音になりますので、集中できると同時に孤独な気分を味わえます(笑)
まさに楽器を練習をするために作られた施設ですので、個人練習の場を求めている方にとっては究極の場所といえます。
・周囲を気にせず練習できる
・お金がかかる
・一人だと若干ハードルが高い
ダメじゃないか、こんなところに来ちゃ
逆に、一人で楽器練習するにはやめておいた方がいい場所もあります。
その代表格は「山奥」です。
近くに豊かな自然があると、容易に山の中へ入っていくことができると思います。
しかし、「こんな山奥なら誰もいないだろう」と考えて入り込んでいくのは危険ですので、絶対にやめてください。
クマやイノシシが頻繁に出没する地域もありますし、事件や事故に巻き込まれる危険性もあります。
それに、田舎の山奥というのは意外と人がいるものです。
個人所有の山林もたくさんありますので、知らずに入っていくと、事件とまではいかなくてもトラブルの元になることは十分にあり得ます。
「ちょっと山奥で楽器吹いてくる」なんて言って家を出たら、ご家族も心配します。
絶対にやめましょう。
本当は、みんなといたいんだ
「一人で練習したい」というのは、全ての楽器奏者の秘めたる願望だと思います。
一つの楽器と向き合うのは一人の奏者ですから、「演奏」という行為は楽器と奏者の「対話」といってもいいのかもしれません。
そう考えれば、その「対話」に他人が介在しようとした際に拒否反応が起こるのは、当然の帰結なのだといえます。
ただ、楽器の上達のためには、自分の音やフォームの良し悪しを客観的に判断してくれる視点が必要なのも確かです。
自分一人ではいくら練習しても気付けなかったことを、仲間からのアドバイスによって初めて知ることができる場合も多いのです。
他の人の演奏を聴いてヒントを得ることもまた多いハズです。
たくさんの人が一緒に奏でる音楽は、楽しいものです。
吹奏楽やオーケストラの醍醐味は、何といっても数十もの楽器の音が重なることで生み出される重厚なサウンドにあります。
時には一人になっても、いつかは戻ってくる場所がそこにある。
あなたが今一緒に練習している仲間たちがそういう存在であったなら、これほど幸せなことはないでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今回の私の話が、皆さんの音楽人生に少しでも役立てば嬉しいです!