吹奏楽部はいかがですか?
皆さんこんにちは!
この春進学する方は、新たな学校生活のことでワクワクドキドキ胸いっぱいになっているかと思います。
中でも「どの部活に入ろうかな?」というのは、大きな選択の一つですよね。
スポーツで汗を流し、青春を謳歌するもよし。
「○○研究会」のようなところで、興味のある分野を探求するもよし。
もちろん、いわゆる「帰宅部」で自分の時間をたっぷりとるのも全然アリです。
たくさんの選択肢がある中で、「吹奏楽をやってみたい!」と考えている方のために、この記事では「吹奏楽部」のことについて、私の体験を交えてお話ししていきたいと思います。
私は中学生の時は他の部活に入っており、高校で初めて吹奏楽部に入部したので、実体験は高校時代のことに限られます。
私がいた高校の吹奏楽部は、吹奏楽コンクールでの成績としては県内でベスト5に入るか入らないか、といったところで、しかも学年によって実力がまちまちでした。
ちなみに、私の学年はあまり上手な方ではなかったと思います(笑)。
人数は全部で約60人。
一学年あたり20人くらいですね。
コンクールでは大編成の部だったので、規模は大きい方です。
他の部活でもそうですが、人数や実力などによって部の雰囲気は大きく違ってきますので、参考にしていただければ幸いです。
「楽器やったことないけど、吹奏楽部に入って大丈夫かな?」という不安をお持ちの方は、こちらの記事もぜひ読んでみてくださいね。
吹奏楽部の良いところ・大変なところ
初めに、吹奏楽部の良い点と大変な点について、簡単にまとめてみます。
①初心者でも楽しめる
②友達がたくさんできる
③体力的にツラくない
①覚えることがたくさんある
②やりたい楽器ができるとは限らない
③学校によっては練習が厳しい
まずは良いところから。
高校の吹奏楽部は、中学まで全く音楽に触れてこなかった初心者もたくさんいます。
3年間で驚くほど上達する人もいますし、部員のほとんどが高校から楽器を始めたにも関わらず、コンクール全国大会常連という学校もあるくらいです(そういうところは当然練習も厳しいですが)。
なので、経験の有無は全く関係ないといって良いです。
「でも、高校から楽器を吹き始めるのって、やっぱり大変そう……」と思う方は、下の記事を読んでみてください。
また、学校にもよりますが、吹奏楽部は部員がたくさんいる場合が多いので、同じクラス以外の友達をつくる機会にも恵まれています。
あとは、体力面。
長時間練習したときや、重い楽器を運んだときはそれなりに疲れますが、スポーツではないので次の日に疲れが残るようなこともなく、体力に自信がない人でも安心です。
次に、大変なところについて。
楽器経験のない方でも楽しめるのは間違いないのですが、最初はどうしても覚えることが多くなります。
楽器の運指、楽譜の読み方、その他の音楽用語などなど。
中でも「ドイツ音名」は、初めて聞いた時は面食らうのではないかと思います。
ドイツ音名の覚え方については別の記事で解説していますので、よろしければ読んでみてください。
また、楽器を持っていない方でも入部できますが、学校にある楽器は数に限りがあるので、自分がやりたい楽器を必ず手にすることができるとは限りません。
気になるのは練習の厳しさだと思いますが、これは顧問の先生やコーチによって全く違います。
こればかりは実際に入部するか、知っている先輩あたりに聞くしかないのですが、演奏が上手なところは大抵練習も厳しいものだと思ってください。
以上、簡単ですが吹奏楽部の良い点と大変な点でした。
次に、吹奏楽部に関するよくある疑問について、具体的にお話ししていきます。
担当する楽器はどうやって決めるの?
先ほどお話ししたように、学校が所有している楽器には限りがあります。
特にダブルリード(オーボエ、ファゴット)やチューバなどの高価な楽器は、数が少ない傾向にあります(楽器未経験者でこれらの楽器を希望する方はあまりいないと思いますが)。
トランペットやサックスなどは数はそれなりにありますが、知名度の高い楽器でもあるので、どうしても楽器の数以上に希望者が集まりがちです。
そうした事情を踏まえて、各部員に担当楽器を割り振ることになるわけですが、各パートの代表者(パートリーダー)同士が話し合って決める場合がほとんどでしょう。
「パート」というのは、同じ楽器を演奏する人の集まりのことで、「トランペットパート」「クラリネットパート」といった呼び方をします。
大抵の場合、まずは新入部員に希望をとり、希望者が多すぎるパートはパート員を選抜して、残りの人には他の楽器をやってもらう、という手順になります。
やりたいと思った楽器ができない場合もあるかと思いますが、どんな楽器でもやってみると少しずつその楽しさがわかってきます。
なので、選抜に漏れたからといってすぐ退部したりせずに(笑)、ぜひがんばってみてください。
どんな練習をしているの?
吹奏楽部の練習内容は、大きく個人練習・パート練習・全体練習(合奏)の3つに分けられます。
個人練習には、基礎練習と曲の練習があります。
管楽器の初心者の場合、初めは音の出し方や運指を覚えることになります。
ある程度音が出せるようになったら、次は基礎練習。
トランペットの場合だと、スケール(音階、つまりドレミファソラシド)、ロングトーン(音を長く伸ばす練習)、リップスラー(ピストンを押さずに音を変える練習)などが主な基礎練習の内容です。
ちなみに、私がいた吹奏楽部のトランペットパートでは「師弟制度」のようなものがあり、初心者は特定の先輩(師匠)から集中的に教えてもらうことになっていました。
人数の少ない楽器だと、同じパートの先輩は1人か2人くらいでしょうから、すぐ上の先輩が必然的に「師匠」のような存在になるでしょう。
基礎ができてきたら、待ちに待った(?)曲の練習に入ります。
曲目は直近の演奏会で披露する楽曲になるかと思います。
まずは自分のパートをきちんと吹けるように個人練習を行い(これを「楽譜をさらう」と表現します)、さらに同じ楽器の人が集まって「パート練習」も行います。
楽譜を渡されて一定期間が過ぎると、いよいよ合奏練習です。
顧問やコーチ、場合によっては部員が指揮者となって、全体で演奏します。
難しい曲だと、いきなり最初から最後まで通して演奏することはできませんので、難しい箇所を繰り返し練習することになります。
演奏会やコンクールが近くなると、練習時間のほとんどが合奏に費やされるようになります。
この他、学校によっては「セクション練習」というものもあると思います。
セクションというのは、楽器の種類を大きく分けたときの単位のことで、吹奏楽の場合は「木管楽器」「金管楽器」「打楽器」に分けられることが多いです。
金管楽器の場合、トランペット・ホルン・トロンボーン・ユーフォニアム・チューバの奏者が全員集まって「セクション練習」をするのですが、私のいた吹奏楽部では行われた記憶がほとんどありません。
また、合奏とは別に、全体でロングトーンなどの基礎練習を行うケースもあります。
この辺りは学校によって異なりますので、詳しくは見学に行った時に先輩に聞いてみてくださいね。
部活の雰囲気はどう?
吹奏楽部の雰囲気ですが、これもまた学校によって全く違うと思われます。
他の学校の普段の練習をあまり見たことがないので、やはり私自身の経験をお話しするしかありません。
私が高校時代を振り返ると、「楽しかった」という記憶しかないのです。
部員同士の意見の対立はたびたびあったと思うのですが、私の学年は非常に仲が良かったので、いがみ合いやいじめのようなものは一切ありませんでした。
先生や先輩に激しく叱られた覚えもありません。
おそらく、私のいた吹奏楽部はかなりユルかったのでしょう(笑)
ただ、吹奏楽コンクールへ向けた練習となると、多少の厳しさはありました。
高校3年生の時、顧問の先生から厳しい指導を受けたことははっきりと記憶に残っています。
その時のことについては、別の記事で詳しく書いています。
以前、テレビ番組で吹奏楽コンクールが取り上げられた際、いくつかの高校の吹奏楽部の練習風景が放映されていました。
全国大会金賞の常連校は、やはり先生の指導もかなり厳しいものがありました。
でも部員たちの雰囲気は非常に明るく、コンクールの結果発表の際は歓声を上げて、素直に感情を表していたのが非常に印象的でした。
厳しい指導を受けながら真剣に練習に取り組んだからこそ、達成感もひとしおだったのでしょう。
そうした学校では毎日の練習も大変だろうと想像できますが、同時に得られる充実感も大きいはずです。
吹奏楽の強豪校に楽器未経験者が入部するのはかなりのチャレンジだと思われるかもしれませんが、もし初心者にも門戸を開いているようでしたら、挑戦してみるのも決して悪い選択ではないと思います。
まずは見学に行ってみよう!
以上、高校の吹奏楽部についてお話ししてきました。
私の記憶や伝聞をもとにしていますので、あくまで参考にとどめていただけたら幸いです。
実際に入部してみて「話が違うじゃないか!」となったらすみません(笑)
自分の学校の吹奏楽部の雰囲気を知るには、実際にその目で見てみるのが一番。
気軽に見学に行ってみることをお勧めします。
すでにお話ししたように楽器の数には限りがありますから、やってみたい楽器がある方は早目に足を運んだ方がいいでしょう。
特に希望の楽器がない方も、見学に行けば楽器に触らせてもらえるかもしれませんので、どの楽器にするかじっくり考えてみると良いかと思います。
どんな部活動でも、真剣に取り組めばその分だけ充実した日々となり、それがまたとない経験となります。
その中でも吹奏楽部は「楽器を奏でることができる」ようになり、「みんなで一つのものを作り上げる喜びが得られる」ところが特徴的です。
運動部や他の文化部とは一味違った経験ができますので、興味の湧いた方はぜひ見学に行ってみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今回の私の話が、皆さんの学校生活に少しでも役立てば嬉しいです!