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トランペットに向いてるのはどんな人?向き不向きはある?

トランペットを吹くのに向き不向きはある?
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トランペットに向いている人とは?

トランペットをカッコ良く吹いている人を見て、「自分もやってみたい!」と憧れを持つ人は多いと思います。
何を隠そう、私もその一人でした。
でも「本当に演奏できるようになるのかな?向いてるのかな?」と不安になることもあるでしょう。

また、すでにトランペットを吹いている方でも「練習し始めてしばらく経つのに、一向に上手くなれない」と思い悩んでいる方もいるかもしれません。

どんな楽器でも「果たして自分はこの楽器に向いているんだろうか?」と疑ってしまうことはよくあります。

そういうときは、ついスマホやPCで検索したくなりますよね。
インターネット上にはいろいろなことが書いてあります。
「トランペットに向いているのはこういう人」「こういう人は向いていない」
こうした記述を読んで「あぁ、やっぱり向いていなかったのか……」と絶望的な気分になってしまう方も、きっといらっしゃるでしょう。

確かに、身体的特徴がアドバンテージになる楽器は存在します。
手が大きい人はピアノを弾くのに有利でしょうし、フルサイズのコントラバスは身長の高い人の方が楽に弾けるでしょう。

では、果たしてトランペットという楽器に「向き不向き」はあるのでしょうか?

肺活量の多い人の方が向いている?

吹き戻しで遊ぶ子ども

トランペットだけでなく、管楽器全般について回るのが、「肺活量がないと吹けない」というイメージです。
管楽器は楽器の中に息を吹き込んで音を出す仕組みですから、ある程度の肺活量が必要だというのは間違っていません。
しかし、トランペットに関しては楽器自体が小さいため、それほど多くの息を吹き込めないのです。
ですから、トランペットを吹くには常人よりも多くの肺活量を必要とするわけではありませんし、呼吸機能を鍛えるために特別な訓練をしないといけないということもありません。

同じような誤解で「腹筋を鍛えないといけない」という先入観があります。
これについても同様で、基本的にはトランペットを吹くために腹筋の鍛錬をする必要はありません

体格の良い人の方が向いている?

今ではそういうイメージがあまりないかもしれませんが、私が学生の頃は「トランペットを吹く人は体格が良い」と思っている人が多かったのです。
実際、私が大学で学生オーケストラに入った時、トランペットパートの先輩の男性は、皆さん良い体格をしていらっしゃいました(笑)
これは、上で書いたように肺活量や腹筋がトランペットを吹く上で有利な要素だと考えている人が多かったせいだと考えられます。

結論を言うと、トランペットを吹くのに体格は関係ありません。

実際、私の大学のトランペットの後輩たちは、小柄で痩せている人がほとんどでした。
先輩方の体格が良かったのは……昔は「(体が)大きいことは良いことだ」という風潮があって、トランペットを勧められたり自分で選んだりしたからではないでしょうか。
もしくは……たまたまでしょうね(笑)

これに付け加えて、もう一つ。
若い方はびっくりするかもしれませんが、大学時代、私の一つ上の先輩に女性の方がいらっしゃいまして、「私がオケに入った時は、女性トランぺッターということでものすごく珍しがられた」と話されていたのです。
体格と同様、女性よりも男性の方が肺活量も腹筋も優れているという先入観から、「男性の方が向いている」と考えられていた時代があったのでしょう。

実際のところは……私が言うまでもありませんね。
プロでもアマチュアでも、トランペットで大活躍されている女性は大勢いらっしゃいます。
私の学生時代のトランペットの後輩も、学年によっては女性の方が多かったくらいです。

というわけで、トランペットの上達に性別は全く関係ありません!

目立ちたがりな人の方が向いている?

今度は性格の話ですね。
トランペットという楽器には、「華々しい」「勇壮」「煌びやか」といった印象を抱く方が多いのではないでしょうか。
また、トランペットソロを吹く人は、さぞ心地良さそうな表情でメロディを吹き鳴らしています。
放っておくと「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたる ことも なしと思へば」とでも詠い出しかねない雰囲気です。
……すみません、これは偏見です。

ともかく、そんなこんなで(?)トランペット吹きにはいかにも「目立ちたがり屋」というレッテルが付きまといます。
トランペットが上手な人はどうしても目立ちますから、逆説的に成立したイメージなのかもしれません。

では、実際にはどうか?
プロの方も含め、私がこれまでに出会ったトランペット吹きの人々を思い浮かべてみると……
性格は、みんなバラバラですね。
いかにもトランぺッターといった目立ちたがりの人ももちろんいましたし、みんなを盛り上げるムードメーカーもいれば、大人しくてあまり目立たない人も何人もいました。
まぁ、当たり前といえば当たり前ですね。
特定の楽器に特定の性格の人ばかり集まるということはありませんし、逆に演奏している楽器で性格が決まるわけでもありません。
ただし、トランぺットは人気があって競争率も高い楽器ですから、普段は穏やかでも、胸の奥には熱い想いを持って楽器に取り組んでいる人が多いのではないでしょうか。

唇の薄い人の方が向いている?

トランペットの向き不向きに関してよく言われることの一つが、「唇の厚い人はトランペットに向かない」ということです。
ここまでご紹介してきた要素はトランペットの演奏に関係のないものばかりでしたが、「唇の厚さ」に関しては半分正解かもしれません。

というのも、トランペットは他の金管楽器よりも吹き口(マウスピース)が小さく、高い音を鳴らすためには唇のより細かい振動を必要とするからです。
このため、唇の薄い人の方が楽に高い音を出せる傾向があるといわれています。

とはいえ、唇の厚い人が圧倒的に不利というわけでは決してありません。
私が出会った人の中で、唇が厚いためにトランペットを吹くのに大変な苦労を強いられているという人はいなかったように思います。
「トランペットを吹きたい!」という強い想いがあるのなら、ぜひ気にすることなくチャレンジしてみてください!

好きこそものの上手なれ

トランペットを吹くにあたっての「向き不向き」についていろいろとお話ししてきました。
「こういう人が向いている」といわれている要素のほとんどが、噂や都市伝説、偏見の域を出ていないものばかりだということが分かっていただけたのではないかと思います。

ただ、私が個人的にトランペットに向いているタイプの人を強いてあげるとすれば――
それは「トランペットが大好きな人」です!
トランペットの音色、フォルム、輝き――どれか一つでも心惹かれる要素があるのなら、あなたはステキなトランペット吹きになれる可能性があります。
楽器との出会いは、運命のようなもの。
このブログを読んでいただけたのも何かの縁なら、ぜひトランペットを手に取って魅力的な音色を奏でていただきたいです!
すでにトランペットを吹いている方なら、向き不向きなど考えず、唯一無二の魅力を持つトランぺッターを目指してがんばってみてください!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今回の私の話が、皆さんのトランペットライフに少しでも役立てば嬉しいです!

ABOUT ME
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古閑らいこう
トランペット歴25年。小学校でマーチングバンド、高校で吹奏楽部、大学で学生オーケストラに所属し、トランペットを担当。現在は地域の子どもたちの指導にあたっているほか、ビッグバンドのコンサート等で年に数回演奏を披露。

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