楽器演奏 PR

吹奏楽部は初心者でも大丈夫?

吹奏楽部は初心者でも大丈夫?
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

吹奏楽部に入りたい!でも……

進学する皆さんにとって、年度初めは人生の大きな転機となる時期ですね。
新しい学校生活が始まる際、大いに迷う要素の一つが「部活」ではないでしょうか。
今までやってきたクラブ活動や部活ではなく、新しい分野にチャレンジしてみようと考えている方もたくさんいると思います。
中でも興味を持つ人が多いのが、文化部の花形の一つである吹奏楽部。
これまでスポーツ一筋でやってきた人も、特にこれといった趣味がなかった人も、「楽器をやってみようかな」「みんなで演奏するのって、楽しそう」――ふとそんな気持ちにさせる魅力が、吹奏楽部にはあるのかもしれません。

でも楽器って、なんだか大変そうですよね?
初心者でも大丈夫かな?」「練習についていけるかな?」と不安に思う人もいるかと思います。

結論から言えば、楽器を始めるのに早いも遅いもありません!
ぜひ、チャレンジしてみてください!
……ということを、以前の記事で書きました。

この記事では、特に吹奏楽部初心者が不安を抱きやすいポイントについて、それぞれ解説していきます。
よろしければ、最後までお読みくださいね!

吹奏楽初心者のよくある不安

①楽器経験がなくても大丈夫?
②楽譜が読めないけど大丈夫?
③音感・リズム感がなくても大丈夫?
④楽器は買わないといけない?
⑤受験に影響しない?

吹奏楽初心者のよくある不安について

クラリネットを吹く女性

①楽器経験がなくても大丈夫?

吹奏楽部で楽器を演奏しているの多くは、それ以前は楽器経験がなかった人たちです。
私がいた高校の吹奏楽部では「小さい頃から楽器を習っていた」という人もいましたが、そういう人は本当にごくわずかでした。
私の同級生に限って言えば、中学校で吹奏楽部に入っていた人と、高校で初めて吹奏楽部に入った人の割合が大体半々くらいでしたね。
中学校では運動部の人もいましたし、中には高校生活の途中で運動部から転部してきた人もいました。
3年生の時には、入部時に初心者だった部員も、吹奏楽コンクールや定期演奏会でみんな一緒のステージで演奏することが出来ました。

私の場合、小学校ではマーチングバンドに入っていたものの、中学校では運動部だったため、高校生の時はほぼ初心者状態での吹奏楽部での入部でした。
卒業後、大学では学生オーケストラに入り、その後楽器から離れた時期があったものの、現在もトランペットを吹き続けています。

高校の吹奏楽部でそういった状況でしたから、中学校の場合は初心者のハードルはもっと低いと考えられます。
つまり、吹奏楽部は初心者でも問題なく活動することができると考えて大丈夫です。
ただ、学校によっては状況が異なるかもしれません。
特に吹奏楽コンクールの強豪校の場合は、初心者が気軽に入部できるかどうか、入部できてもその後楽しくやっていけるかどうか、正直分からないところがあります。
不安な方は、自分の学校の吹奏楽部をリサーチして、見学や体験入部をしてから入部することをおすすめします。

②楽譜が読めないけど大丈夫?

クラリネットと楽譜

楽譜が全く読めなくても問題ありません
吹奏楽の楽譜には膨大な数の音符や記号が書いてありますが、自分が担当する楽器の楽譜に限れば、覚えるのはそこまで大変ではありません。
最初は読み方が全く分からなくても、先輩や経験者の同級生に教えてもらいながら、徐々に覚えていけば大丈夫です。
初めのうちは、音符に「ドレミ」や運指を書き込んでおくと良いでしょう。
「リズム」に関しては読み方がちょっと難しいですが、これもいろんな曲を演奏していくうちに「なんとなく」読めるようになってきます。

管楽器初心者の最初の壁は、「ドイツ音名」かもしれません。
ドイツ音名とは、ドイツ語での音階の読み方です。
ほとんどの吹奏楽部では、音の高さを「ドレミ」ではなくドイツ音名で呼んでいます。
なので、吹奏楽部ではドイツ音名を覚えるのはほぼ必須となっています。
ちなみに、ピアノの「ドレミファソラシド」は、ドイツ語で「ツェーデーエーエフゲーアーハー」です。
「ちょっと何言ってるか分かんない」と思った方、こちらの記事を読んでいただければ大丈夫です!

③音感・リズム感がなくても大丈夫?

カラオケする女性

いわゆる「絶対音感」というものは、全く必要ありません
吹奏楽部で必要な「音感」は、「複数の楽器が鳴っている時、その音程がきれいに合っているか」を聞き分ける能力です。
こういうと、ちょっと難しく思えるかもしれませんね。
例えば、合奏の前にはチューニングという作業を行います。
チューニングとは、自分の楽器の音程を調整することです。
具体的には、基準となる楽器(ピアノやキーボードなど)の音に自分の楽器の同じ高さの音を重ね合わせ、自分の楽器の音が高ければ楽器自体の音程を下げ、逆に低ければ上げます。
音程を正しく合わせるには「自分の音が高いか低いか」を判断する必要があるわけですが、これもハッキリ言ってしまえば「慣れ」です。
最初からチューニングがちゃんとできる人はいませんので、徐々に覚えていけば問題ありません。
ハーモニーの合わせ方も一緒で、練習の中で少しずつ耳を鍛えていくことになります。

リズム感もそうですね。
楽器に初めて触れた人は、思うように音を出せるようになっても、メトロノームに合わせて演奏することはなかなかできないと思います。
これも慣れていくしかありません。

逆に言うと、生まれ持った音感やリズム感は、プロを目指す人でない限りまず関係ないということです。
気にせず、チャレンジしてみましょう!

④楽器は買わないといけない?

アルトサックス

今度は、ちょっと経済的なこと。
部活動というと、とにかく「お金がかかる」というイメージがあると思います。
運動部の場合、ラケットやシューズ、バッグなど、自費で揃えなくてはいけないものがたくさんありますよね。

吹奏楽部の場合、「楽器を買わなくちゃいけないの?」という心配をなさる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、その心配もほとんどいりません。
吹奏楽部のある学校では、学校の備品として購入した楽器がそろっています。
楽器を持っていないから入部できないということはありません。
また、その学校にある楽器であれば、どの楽器にも挑戦できる可能性があるということにもなります。

ただし、裏を返せばこれはデメリットにもなります。
自分がやりたい楽器が必ずできるとは限らないからです。
例えば、トランペットがやりたくて吹奏楽部に入ったとします。
その学校にトランペットが6本しかなく、そのうち5本が全て他の部員に使われていれば、トランペットパートの「枠」は1つしかない、ということになってしまいます。
他にもトランペットを希望する新入部員がいたら、希望どおりの楽器を吹けるのは1人だけ、ということです。
この楽器決めが、その後の吹奏楽ライフを左右することになってくるわけです。

また、楽器そのものは買う必要がなくても、サックスやクラリネットなどのリードといった消耗品、クロスやオイルといったお手入れ用品など、自費で購入しなくてはならない用品もありますので、ご注意ください。

どうしてもやりたい楽器がある場合、思い切って楽器を購入する、という手もあります。
また、最初は学校の楽器を使ってみて、本格的に楽器をやりたくなったら自分の楽器を購入する、というパターンもありますね。
私も、高校2年生の時に自分の貯金をはたいて楽器を買いました。
トランペットの購入については、他の記事で詳しくご紹介していますので参照してみてください。

⑤受験に影響しない?

勉強する人

運動部の場合、最終的な目標となる「大会」があります。
高校ではインターハイ、野球部の場合は最終的には甲子園を目指すことになります。
これらの多くは遅くとも夏までに終わり、進学を目指す生徒は引退して受験勉強に専念していくことになると思います。

吹奏楽部の場合、この大会にあたるのが吹奏楽コンクールです。
運動部と異なるのは、このコンクールの日程が比較的遅めだということです。
都道府県大会が7月末から8月初め、その上の支部大会が8月下旬から9月初め、そして全国大会が10月下旬、といった具合です。
仮に全国大会に出場した場合、3年生の10月まで部活動を行うことになるわけですから、他の部活よりもかなり長めになりますよね。
当然、学業や受験に影響するのではないかという心配も浮かんでくるのではないでしょうか。

ただ、全国大会に出場できるのは、全国でも有数の強豪校。
その予選となる支部大会も、そうそう出られるものではありません。
このレベルを目指すのは、都道府県内でトップクラスの強豪校ですから、そういった学校に進学しない限りはあまり心配することはないでしょう。
逆に強豪校を目指す方は、学業との両立を工夫する必要が出てくると思います。

吹奏楽コンクールについては、私の体験を交えながら書いた記事がありますので、参照してみてください。

初めはみんな初心者!

ホルンの演奏

楽器を演奏するという特性上、吹奏楽部は他の部活よりも覚えることが多いかもしれません。
楽器の運指、楽譜の読み方、音楽用語、その他もろもろです。
でも、楽器未経験で高校から吹奏楽部に入って、そういったことを覚えたり基礎練習を繰り返したりすることを、苦にしていた人はほとんど見たことがありません。
私が幸いにしてメンバーに恵まれ、雰囲気の良い吹奏楽ライフを過ごすことが出来たから、という見方もできます。
しかし、楽器を奏でるという行為は、本質的に楽しいモノなのです。
だからこそ、古代から現代にいたるまで、人々は音楽を楽しみ続けてきたといえるでしょう。
少しでも吹奏楽部に興味をお持ちなら、ぜひ、すぐにでも見学に行ってみましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今回の私の話が、皆さんの音楽人生に少しでも役立てば嬉しいです!

ABOUT ME
アバター画像
古閑らいこう
トランペット歴25年。小学校でマーチングバンド、高校で吹奏楽部、大学で学生オーケストラに所属し、トランペットを担当。現在は地域の子どもたちの指導にあたっているほか、ビッグバンドのコンサート等で年に数回演奏を披露。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA